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当時の二年生と来年の第26回定期演奏会について色々と検討する。
「パンフレットが楽しく見れるような工夫が欲しいな〜。」
「ハリーポッターの新聞のように、写真が動いたりしたらすごいのにな〜」

という話がでて、ぴーんと来た！「ケータイだったら出来るんじゃないか?」
インターネットで調べてみるとAR(拡張現実)というのがそれに近く、そのアプリを探してみたが思い通りのものがなかなかみつからず、「ないのなら、アプリを作ってみよう」と思いつく(^-^;)

試行錯誤の日々の始まり。

まず、iPhoneアプリを作るには、ディベロッパー登録というものをしなければならず、それをしなければ作ったアプリを自分の携帯で確認することが出来ない！！しかも、年間8,400円もする！！＞＜
仕方なく、自腹を切りディベロッパーになりました！

しかし、その後も全く進展せず、というか、プログラムを作れるわけではないので、何をしていいのかすらわからないところからスタート。
元あるものをアレンジする事しかできないので、イメージに一番近いものを色々と探していると、「株式会社オーク」（http://www.oaksway.com/AR/）さんのページを見つける。狙っているものに近い！
ダメ元でどうやってアプリを作成しているのか、メールで問い合わせてみた。
すると、すごく丁寧に色々と教えていただくことが出来た。素晴らしい会社だ(^-^)
感謝、感謝(^-^)

で、「こうやって作ってますよ~」「このサイトに行けばわかると思いますよ〜」と親切に教えてもらったページへ行ってみると、すべて英語！

しかも、アプリを作るためのソースコードというものが置いてあるページであり、完成品ではなかった･･･。甘かった（当たり前か･･･(^-^;)）

しかし、あきらめるわけにも行かず、そのページに書いてあることをやってみることに！！でも英語！！><
ココから新たにお友だちに加わったのは「グーグル翻訳」（＾−＾）
後々までとってもお世話になる翻訳サイト。日本語から英語も、英語から日本語もそつなくこなす、天才君です(^-^)
アプリの作成でわからないことは質問掲示板に書き込んだりしたが、英語で自分ではうまく伝えられないので、すべてグーグル翻訳様に頼った。

そのおかげで、その年の12月、試作品第1号として出来たのが、「F_Project」。このときに一番悩んだのは、「アプリの名前」。ネーミングセンスのなさに悩む(笑)
オークさんと同じようにロゴにカメラを向ければ新年のあいさつが流れるようにしたものだ。
新年のあいさつは12月にはってから、奥さんが夜勤にいっている夜中、自宅で、ルイと二人（1人と1匹？）で撮影した。

12月に入って出来たアプリの第1号。しかし、実際に登録したのは年末12月21日。

「いよいよapp storeにアプリを公開だ！！」

と張り切って見たが、登録の仕方がすごくややこしい。しかも全部英語。ココで始めて本を買った。

「iPhoneアプリ開発塾」

アプリの作成については全く見ていないが、アプリ公開手順を1つずつすごく丁寧に解説してくれているので、購入した。

すごくわかりやすい上に、途中に「疲れてきたので、ここでコーヒーでも飲んで気持ちをリフレッシュ！」みたいなことも書いてある
。

それも律儀に守り(笑)、コーヒーブレイクを入れながらいよいよアップルに申し込んだ！！
パソコンからの処理。Webサイトでの処理。一文字違うだけでエラーになる日々･･･。思い出すだけでイヤになります(笑)

最後に「Waiting For Review(審査に入りました)」になったとき、パソコンと、アップルに勝利したような、何とも言えないいい気分になりました(笑)

審査が一週間くらいかかるらしいので、公開は12/28？ぎりぎり年内に間に合うな。と思っていた。

しかし「12/20~12/27まではお休みです〜」だって><

なんだと！？そこから一週間?じゃ、年賀状にロゴを入れてもARで見るのは間に合わないじゃないか！！

と言っても仕方ないので、申し込みだけ済ませておき、放置。

申請から2週間。一週間どころか、2週間ほどして、以下のようなメールが！！件名は「Rejected your app」！！･･･ん！？(笑)

早速この3つの単語をグーグル翻訳様に(^-^)

すると･･･

「あなたのアプリは拒否されました」
リジェクトの意味を知りました・・・(笑)

しかし、なぜ？！？

理由は以下のようなことらしい。

We found that your app only provides a very limited set of features. It only reads AR marker and plays a short video and no other functionality. While we value simplicity, we consider simplicity to be uncomplicated – not limited in features and functionality.

Additionally , your app is intended for a very limited, or niche, set of users –

We understand that there are no hard and fast rules to define useful or entertaining, but Apple and Apple customers expect apps to provide a really great user experience. Apps should provide valuable utility or entertainment, draw people in by offering compelling capabilities or content, or enable people to do something they couldn’t do before or in a way they couldn’t do it before.

We encourage you to review your app concept and evaluate whether you can incorporate additional content and features to be in compliance with the Guidelines. For information on the basics of creating great apps, watch the video The Ingredients of Great Apps.If you feel we didn’t understand the features of your app, or that we missed key functionality, and your app was incorrectly rejected, you may appeal to the App Review Board.

もちろん、何をおっしゃっておられるのか、わからない･･･。グーグル様にお願いしても、何となくしかわからない･･･><

おおよその意味は、おそらく、

「単純すぎる」
「見ることが出来る人が限定されすぎている」

と言う内容のようだった。

で、定期演奏会で使うから、ゆるして〜。見ることが出来る人が限定されるのも仕方ないの〜。と送った。さらに、アプリを作るときの絶対必要条件である、サポート用のWebサイトをわかりやすい内容に作り直し、「わかりやすくしたし、このページに来てくれたら誰でも利用できるから、許可してー」

と送った。もちろん、グーグル様に英語に直してもらって(笑)
それからまた審査待ちに入るのであった・・・。

そして待つこと1週間。しかし、またもや「リジェクト！！（却下）」というメールが来た。

何よりもびっくりしたのは、80万という数のアプリが公開されているのに、一本一本、こうやって審議してるのか。と言うこと。iPhoneアプリにはウィルスが少ない。というのもうなずける。

とか言ってる場合じゃない！！

アプリの内容が変わっていなかったため、拒否される。ガイドラインを見直してほしい。と言うような内容が書いてある。

しかも、直接、電話で連絡を取りたい。と言う旨の文章が！！

それはまずい！！
今までグーグル翻訳様でやっていたので、何とかなっていたが、電話はまずい！！(笑)

返事を返せずにいると、翌日もう一通メールが。

Reasons

2.12: Apps that are not very useful, are simply web sites bundled as apps, or do not provide any lasting entertainment value may be rejected

2回も言わんでもわかるわ-！！

同じ事の繰り返し。電話しか残されていないが、その勇気はなく、この後、連絡を取るのをストップしてしまった＞＜

ついに、公開できずに挫折した><

2013年6月
そして、アプリ作成は挫折したまま、第26回定期演奏会を迎えてしまった。

結果、ARを駆使したものは何も盛り込むことが出来ず、その点においては後悔が残ることになった。

演奏会はよかったんだけどね(^-^)

コンクールも終わり、来年の第27回定期演奏会の話がちらちら出てくるころ、アプリのことを思い出す(^-^;)

今度こそは！！

と、とりあえずできあがった第26回のDVDの映像を使って、パート紹介のアプリを作成してみることにした。
前回やっておいたおかげで、アプリの基本的な作成についてはスムーズに進めることが出来た。

基本的には前回のものと同じだが、ムービーの数が1つから9パート分に増えて、プログラム数値の追加、変更に苦労した。
しかし、この時期にやっておいてよかった。これを本番直前や、一発勝負でやれ。と言われたらきっと今回も心が折れる><

再起！

アプリ完成！！ちょっとマシになっているはずなので、今度は出来るかも。と思って申請してみたが、一週間後、やはり「Reject(却下）」。

理由は前回と同じ。

「限定されすぎている」
「単純すぎる」

これに対しても前回と同じように、反論。

「定期演奏会というものは、見に来た人に限定されるのは仕方がないものではないか?そもそも全世界の人に見てもらうなんて、不可能じゃないか?」
「単純なアプリではあるが、それに関わる人たちにとってはとても有意義で楽しいものであることは間違いない」

と言う趣旨で反論。もちろん、グーグル翻訳様にお願いして(^-^;)

翻訳っていろんなものがあるけど、グーグルの翻訳が一番無理がないような気がするので、グーグル翻訳をずっとつかっている。

すると、やはり、「直接電話でお話がしたい」と言ってきた。

ココで折れてしまったら前回と同じなので、「I can not speak English.」と送ってみた。
すると、「Japanese OK」との返事。

それでは。と言うことで夜、電話をもらった。カリフォルニア？からかけているのかな?何時なのかよくわからないが、オフィスっぽい感じの音が後ろから聞こえていた。しゃべっている人はカタコトの日本語をしゃべる女の人でした。
とても親切で、丁寧に答えてくれました。

「まず、アプリの中にSampleと言う文字がいくつも出てきます。アップルはサンプルアプリの公開は許可しません」と言われた。
単純すぎる・・・。と思っていたが、・・・？もしかして「サンプルありすぎよ！」と言われていたのかも・・・。

「限定されすぎている」という部分については、サポートページにパンフレットをアップして、誰でもみれるようにしてくれたOKです。と言うこと。→「そうしてあります」と言うが、「こちらでは確認できません」と言うことだった。

後からわかったが、サポートページのアドレスを登録間違いしていた。
http://koseibrass.net/support.html/
と登録しておいたのだが、確かにそこからリンク先へ飛ぶと、404 Not Foundとなる。

http://koseibrass.net/support.html
これが正解だった。最後にスラッシュがあるかないか。たったそれだけのことだった><
後にこれを伝えて、この部分はOKになった。

「単純すぎる」というのは、アプリの中にサポートページへのリンクを作るとか、ヘルプマークを入れて、チュートリアルを出すとか、そういう事ができないか。と言うことだったが、現在の自分の力量では難しい。と言うことを伝えると、これについては「わかりました。」と言ってくれた。

最後に
「あなたのアプリは、審査にすごく時間がかかっていて、申し訳ない。早く公開させてあげたいので、最初の部分だけでも直してくれ」
すごくいい人じゃないかT_T。「直します！」
と言うことで電話は終了した。

ふ〜。

で、最初の事を確認すると、アプリの立ち上げ時に、英語でズラ〜っと何か説明のようなもの出てくる。
その部分に確かに3カ所も「Sample」と言う文字があった。それを甲西バージョンに変更し、再度申請。

ついに！ついに！！

「Your App KOSEI26th Ready for Sale」

というメールが来た！！やった！！ついに、公開された！！(^-^)
あまりにうれしくて、いろんな人に宣伝してしまいました(笑)
なんか、機械に勝ったような気分になります(^-^)
何とも言えず、うれしい気分でした。

その当時のアプリのロゴ

休む間もなく、アンドロイド版の作成に入る。が、何をしていいのか全くわからない(^-^;)

「１０日で覚えるAndroidアプリ開発　入門教室」という本を買ってきた

これによると、Eclipse（エクリプス）というソフトで作成するようだ。
これがまためんどくさいと言うか、わかりにくい。
卒業生で、ゲーム開発の専門学校に進学したO崎君に相談してみたが、分野が違ってよくわからないということなので、結局独学に。

なんとか、本を見ながら、作ってみたのだが、自分がiPhoneアプリしかもっていないため、苦労して作っても、携帯で動くのか、実機テストが出来ない。
生徒に送りつけては、「試してくれ」の連続でした(^-^;)

しかし、iPhoneの元とはプログラムが共有出来ず、ほぼ1から作り直さなければならない状態が続く。ちまたにあふれるアプリは、iOS用とAndroid用があって当たり前。の用な感じになっているが、こんなに大変なものか。とびっくり！

問題が出てきては3日間悩み、やっと1つ解決する。

こんな感じの繰り返しでした。

最後にぶつかった問題では、アプリの中にムービーを7つ以上入れると8つ目からは反応しなくなる。と言うもの。

7つまではいけるのに、8つ目になるとフリーズしてしまう。どうして再生されないのか、全くわからない。
サンプルコードもいじくり回しすぎて原型がなくなってしまった＞＜

結局この問題は解決することが出来ず、心が折れたT_T

「Androidの開発はあきらめよう。iPhone版だけでもいいじゃないか」

自分にそういい聞かせた。

基本に立ち返り、オークさんに教えていただいた開発ソフトのページを見ていると、ふと目に付いたのが、「UNITY」というソフト。「iOSもAndroidも簡単に作れちゃいます」という感じのことが書いてある！

ホンマか〜！?

疑いながらやってみる。ゲームを作るアプリのようだが、ホントの使い道はよくわからない。
幸い、ビデオを再生させるコードについてはインターネットで手順を公開してくれている人がいたおかげで、すごくすんなりと出来た。

iPhone版は驚くほど短時間で、KOSEI26thができあがった。
どうして最初からこちらで開発しなかったのか(笑)

アンドロイド版の方もびっくりで、「Android版のアプリをビルドする」というボタンを押すだけで作成されてしまった。

Eclipseはなんやったん！？というくらい簡単にできあがった(^-^;)
8つ目以降のムービーが反応しなくなる現象もなく、作成することが出来、一気にテンションUP!!

UNITYを使ってあまりに簡単にできたAndroid版のアプリ。「よし！この勢いのまま公開だ！！」と息巻いて調べると、グーグルへの登録料2,500円です〜＞＜

自腹･･･T_T

でも、登録には審査など一切なく、必要事項（紹介文など）を書くだけで公開されてしまった。
拍子抜け(^-^)

そのときのアイコン

iPhone版アプリを公開するときはあんなに大変だったのに…。iOS版ににウィルスが少なく、アンドロイド版アプリにウィルスが多い理由がよくわかった。

アップルは、私のような個人のものでもじっくりと中身まで安全に動作するかを確認してからじゃないと、OKを出しません。

子どもが水着を着ているようなものが含まれているなどでも公開拒否するようです。

グーグルは個人の良識に任せるという感じです。その分アプリの自由度が高く、色々なものがあります。そのかわり、ウィルスが入っているアプリもあると言うことなので、使う人のアプリ選択に関する知識・技量が問われると言うことですね。

この後、下地が整ったので、部員に27回用のビデオの撮影をするように指示。1月中に素材をほしいと伝えた。

アプリを作る上でもっとも大事で、難しいもの。それは「アイコン」です。
これは携帯の画面でお客さんが最初に見るものなので、一発目のインパクトが大事です。
しかし・・・

↑最初に作ったアイコンはこんなん

↑アンドロイド版のアイコンはこんなん

ダサイ！！(笑)

明らかにセンスがない。と自分の美術系の才能のなさに悩む。

↑悩みに悩んで作り上げたのが、これ。

センスとか、どうなのか、自分にはわからない(笑)
でもちょっと気に入ってる(^-^;)

そのほかののアイコン
①

嫌いじゃないけど、灰皿みたい。

②

引き出しをイメージしたが、うまく形にできず・・・

③

最終版に近いが、なんか寂しい。